弥勒寺の追分石  追分石とは、街道の分かれ道に建てられた石の道標のことで、旅する人びとの道案内の役目を果たしてきました。
 時代が流れ、道路拡張等で行方不明になったり、心ない人に持ち去られたりして姿を消した追分石も少なくありませんが、本町内に現在6個(1個は兼休石)確認されます。

 弥勒寺の追分石もその一つで、所岡―弥勒寺線を西へ進み、弥勒院傍の十字路からおよそ600メートルの、山口と下沢畑北を結ぶ道と交差する所に鎮座しています。高さ70センチ、横巾50センチ程の自然石に、「右公王んおん左や満みち」と刻まれています。

 「右に行くと最上三十三観音札所岩木観音堂の前に出る。左に行くと山道に入る。」ということで、町営野球場のある山に入ることになります。

 その昔、根岸街道ができるまでは、岩木から日和田に行くには土入―両所を通るこの道路がいわば公道でした。

 巡礼者が道に迷わないようにと作られたこの追分石が、いつ、だれによって建立されたのか分かっていません。