梵字を刻んだ万年堂  西里改善センターの近く、根際道と国道二八七号線の交差点を挟んで西北と西南方の田圃の中に、幅一メートルの笠をかぶり高さ一・二メートルほどの梵字を刻んだ万年堂、通称「御堂」(みどう)があります。石質は凝灰岩で、梵字は月山神を表す「キリク」=阿弥陀如来と葉山の白盤神を表す「バイ」=薬師如来が刻まれています。御堂が建てられたのは享保十一年(一七二六)で、地元の名門・逸見庄左衛門家の三十代目当主俊賀(しゅんが)氏によるものです。

 俊賀という方は、敬神崇祖の道念厚く、諸国の神社仏閣に(極めつけは四国の金毘羅様)供養塔を建立したと言われています。

 万年堂は、もともと四つあったらしく、西北の阿弥陀如来を祭る御堂は、近年まで、馬捨て場(大型家畜の埋葬所)として利用されていました。

 地球の温暖化が危ぐされる現代・・・。大自然を神として崇敬し「山」そのものを信仰の対象として生きた時代(出羽三山など山岳信仰の盛んだった時代)の人々の目にはどう映るのでしょうか。梵字を刻んだ万年堂