染料の種類

天然染料と化学染料があるが、化学染料は19世紀に発明されたもので、わが国への輸入は幕末と伝えられ、アニリン染めと呼ばれていました。取り扱いが簡単でしかも色相の多い化学染料の発明は画期的な出来事で、たちまち、紅花も含め植物性染料の世界を侵してしまいました。しかし、化学染料にはない色相の深みと、長年用いられてきた技術の伝統的な落ち着きをもった天然染料は、その後、その美しさが見直され、本物を愛する人々にもてはやされています。
植物染料には、植物そのものが染料となるものと、種々工作して染料になるものとがあります。原料も、葉・茎・幹・皮・花・実・根と染料をふくんでいる部分が違っており、また色素も、直接染料と媒染染料があり、媒染剤によっていろいろ変化します。
主な植物染料
- 赤
- 紅花(花)・蘇芳(すおう)(木)・茜(根)
- 黄
- 黄蘗(きはだ)(木皮)・狩安(かりやす)(茎・葉・根)・鬱金(うこん)(根茎)・山梔子(くちなし)(実)・紅花
- 青
- 藍(葉・茎)・露草(花)
- 紫
- 紫草(根)
- 茶・黒
- 橡(つるばみ)(樹皮・根皮・実のへた)・檳榔樹(びんろうじゅ)(実)












